[26日 ロイター] - 26日に発表された3月の米個人消費支出(PCE)価格指数を受け、米フェデラル・ファンド(FF)金利先物市場では連邦準備理事会(FRB)による9月利下げ確率が60%にやや上昇した。

PCE価格指数では早期利下げの必要性を高める内容がほとんど見られなかった一方、年後半の利下げ開始の可能性を排除する内容でもなかった。米金利先物市場では、年内に2回目の利下げが行われる確率が50%となっている。

インフレーション・インサイツのアナリスト、オマル・シャリフ氏は「コンセンサスに近づいたという事実は、安堵(あんど)のため息とともに受け止められる」と述べた。

ネーションワイドのエコノミスト、ベン・エアーズ氏は「経済と物価の勢いを考えると、FRBが金融政策の緩和を真剣に検討するのは早くても9月の会合までないと予想している」と指摘。「経済のさらなる回復により利下げが2025年まで先送りされるリスクもあり、これは来年の成長にとって大きな下振れリスクとなる」とした。

金利先物市場では、年内に利下げが全く行われない確率が約17%と、PCE価格指数発表前の約20%から低下した。