Huw Jones

[ロンドン 8日 ロイター] - ロンドン証券取引所のジュリア・ホゲット最高経営責任者(CEO)は8日、過去40年で最大規模の英上場規則改正を控え、ロンドンでの新規株式公開(IPO)を計画する企業が増えていると述べた。

英金融行動監視機構(FCA)は数週間中に、「プレミアム」と「スタンダード」に分かれている上場区分を一本化して上場手続きを簡素化、迅速化する規則改正を最終発表する見通しだ。

企業はこのところ、ロンドンより流動性の高いニューヨークなどを上場先に選ぶ傾向があり、ディールロジックによると、年初から英国で実施されたIPOは3億7100万ドルにとどまっている。これに対し、同期間の欧州全体のIPO総額は122億2000万ドル、米国は147億2000万ドル。

ホゲット氏は、英国でのIPOが出遅れていたのは、企業が規則変更を待っていたからだと説明。現在、英国やアジア、中東、欧州大陸の企業が英国でIPOを計画しており、「ひとたび規則改正が実施され始めれば、楽観してよい。これまでよりも多くのIPO計画が控えている」と述べた。