Roberto Samora

[サンパウロ 9日 ロイター] - スイス食品大手ネスレは2026年までにブラジルで10億レアル(1億9650万ドル)を投じて、若い消費者をターゲットに、ネスカフェ製品の生産能力を高めるとともに家庭以外への販売を拡大する計画だ。同社の複数の幹部がロイターに明らかにした。

ネスレによると、ブラジルで急成長している高付加価値製品を販売する手段としてネスカフェブランドの強化を目指す。

ブラジルでインスタントコーヒーの販売を目的に誕生したネスカフェブランドは現在、幅広い商品を展開している。幹部らは、ネスカフェで取り込む消費者について、若年化が進み、コーヒーでの新しい「体験」を求め、コーヒー1杯に通常より高い金額を支払うのをいとわない層だと説明した。

投資の一部は主に企業間(B2B)部門を通じて家庭外消費の拡大に振り向けられ、家庭外のコーヒーマシーンの数を向こう4年間で2倍となる4万4000台に増やす見通しだ。

ネスレによると、同社のブラジル小売市場の売上高は今後4年間にわたり年間最大15%の増加が見込まれ、同市場全体の予想成長率5─6%を上回る。