[ブリュッセル 17日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会は17日、米マイクロソフトに対し、検索エンジン「Bing(ビング)」の生成人工知能(AI)を活用した機能から生じるリスクに関して、5月27日までに適切な情報を提供しない場合、制裁金を科す可能性があることを明らかにした。

欧州委は有権者に誤解を与えるような偽情報の拡散などに懸念があると説明。3月14日に送付した情報提供の求めに対する回答が得られていないため、対応を強化したと述べた。

期限内に回答がなければ制裁金を科す可能性がある。また、不正確な情報や誤解を招くような情報を提供した場合にも制裁金を科すことができる。

昨年施行されたEUの「デジタルサービス法(DSA)」に基づき、IT企業は違法・有害コンテンツへの取り組みを強化することが求められている。

6月に欧州議会選挙を控えていることもあり、欧州委は生成AIを適正な選挙実施のリスクの一つとみている。