Saeed Azhar

[ニューヨーク 17日 ロイター] - 米金融大手ゴールドマン・サックスがプライベートエクイティ(PE)会社と資産運用会社への貸し出しを強化している。海外事業も拡大する計画だ。

ゴールドマンや同業のJPモルガン・チェース、PNCファイナンシャル・サービシズは規模が8000億─1兆ドルと推計されるこの市場に参入している。過去最大級の資金調達によりPEの案件が活発化すると見込まれるためだ。

ゴールドマンは昨年、連邦預金保険公社(FDIC)による入札で、破綻したシグネチャー銀行から150億ドル相当の融資債権を購入した。

ゴールドマンのモーゲージ・仕組み商品のグローバル責任者はロイターに「大規模な資産運用会社とPEの顧客への貸し出しに重点を置いている」と述べ、世界の銀行・市場ビジネスで、より安定的な収入を確保するために取り組んでいると説明した。

責任者によると、ゴールドマンは米国の事業を強化した上で、欧州と英国、アジアの事業を拡大する計画だ。これらの融資業務のためダラスとベンガルールで人員を増強したと話した。