[北京 20日 ロイター] - 米アップルが中国でiPhone(アイフォーン)の大々的な値引きを20日から開始した。華為技術(ファーウェイ)をはじめとする国内勢との競争が激化するなか、上位モデルでの地位維持を図る。

値引きは20日から5月28日まで。ECサイト、天猫(Tmall)のアップル公式サイトでは一部モデルを最大2300元(318ドル)値引きして販売する。値引き幅は2月(最大1150元)を上回る。

最も値引きが大きいのが「iPhone15 Pro Max」(1TB)。ロイターが20日確認したところ、iPhone15のベーシックモデル(128GB)は1400元割引されていた。

大規模な値下げを実施する背景には、ファーウェイが昨年8月の「Mate 60」に続く上位モデル「Pura 70」を先月発表したことがある。

2月の値引きキャンペーンは中国での販売減速を緩和する効果があったようだ。中国情報通信技術研究院(CAICT)のデータに基づくロイターの計算では、3月の出荷台数は12%増加で1─2月の37%減から回復した。