[20日 ロイター] - 米ディスカウントストア大手ターゲットは20日、顧客の購入頻度が高い少なくとも5000品目を値下げすると発表した。家計が逼迫している顧客を呼び込む狙いだ。

依然として高い食品価格と借り入れコストにより家計は一段と圧迫されており、消費者は値段の高い商品への支出に慎重姿勢を強め、店舗やオンラインで低価格の商品を探している。

さらにターゲットは、既に値下げを表明しているライバルのウォルマートとの厳しい競争に直面している。

ターゲットの食品・生活必需品・美容品責任者リック・ゴメス氏は「消費者が大半の予算を切り詰めるよう圧力を感じていることを、われわれは認識している」と述べた。

ターゲットは、フェニックスやミネアポリス、ニューオーリンズ、ボルティモアといった市場で食肉、パン、炭酸飲料、生鮮果物・野菜、スナック、ヨーグルトといった商品を値下げする方針。同社は現時点で冷凍鶏肉やチーズなど約1500品目を値下げしており、夏場にかけて別の商品も値下げする予定だ。