Summer Zhen

[香港 22日 ロイター] - 世界のヘッジファンドは4週連続で中国株の保有を増やした。中国政府が景気支援策を強化し、マクロ経済指標が回復の兆しを見せる中、同国の株価は2月以降、上昇傾向にある。

ロイターが21日に確認したゴールドマン・サックスの17日付リポートによると、ヘッジファンドは過去8週間のうち7週間に中国株を買い越した。

別のリポートでは、株高から得る利益を拡大しようとコールオプション(買う権利)を購入しているヘッジファンドも見られると指摘した。

ゴールドマンのアナリストらは「ヘッジファンドとロングオンリー(買い持ち専門)投資家双方による中国への配分が10年ぶり低水準だったうえ、(株価の)回復ペースが非常に速かったことから、投資家はここ数カ月で不意を打たれた」と指摘。

「その結果、運用成績面の圧力が中国株のアンダーウエートを縮小したり、エクスポージャーを高めたりしたする動機となった可能性があり、好循環で上昇が加速したとみられる」と分析した。

同社は20日、MSCI中国指数とCSI300指数の目標価格を引き上げた。