[東京 22日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比329円83銭安の3万8617円10銭と、続落して取引を終えた。市場の関心が集まる米半導体大手エヌビディアの決算、連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表を控え、ポジション調整の動きが広がった。市場では、国内10年金利が1.00%と2013年5月以来の高水準で推移したことが手控え要因になったとの見方もあった。金利動向を手掛かりとした動きもみられた。

日経平均は前営業日比123円安でスタートした後も下げ幅を拡大し、後場に353円安の3万8592円94銭で安値をつけた。市場はエヌビディアの決算前で手控えムードが広がっており、指数寄与度の高い半導体関連株が日経平均を押し下げた。東証プライム市場の売買代金は上位4位まで半導体関連株が占めた。

アイザワ証券の坂瀬勝義市場情報部長は「エヌビディアの決算とFOMC議事録の公表前で、期待と不安の交錯で全体的に大きく動きづらい」と話す。エヌビディアの決算について坂瀬氏は、市場が内容を消化するまでに数日かかるとみており、「これから数日間、半導体株は荒い値動きが続きそうだ」との見方を示した。 

東証株価指数(TOPIX)は続落し、0.81%安の2737.36ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.81%安の1408.93ポイント。プライム市場の売買代金は3兆8359億7800万円と低調だった。東証33業種では、値上がりは証券、保険、情報・通信の3業種で、値下がりは電気・ガス、不動産、海運、鉱業など30業種だった。 

主力株ではファーストリテイリング、東京エレクトロン、信越化学工業などが日経平均を押し下げた。東京ガス、荏原製作所はともに5%超安だった。半面、ソフトバンクグループ、ダイキン工業、ニデックはしっかり。シャープは7.34%高となった。

国内10年金利の上昇を受けて、地銀株などの銀行や保険が利ざや改善期待から上昇した半面、不動産は金利負担増の連想から売られた。市場では「国内金利の上昇は手控え要因の一つにはなっているが、国内金利は上昇し続けているため、今慌てて売らないといけないような局面ではない」(国内証券ストラテジスト)との声があった。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が1.38%安の624.66ポイントと、続落した。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが390銘柄(23%)、値下がりは1214銘柄(73%)、変わらずは45銘柄(2%)だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 38617.10 -329.83 38823.91 38,592.94─3

8,854.99

TOPIX 2737.36 -22.36 2753.93 2,737.36─2,

757.86

プライム市場指数 1408.93 -11.50 1417.40 1,408.93─1,

419.42

スタンダード市場指数 1240.84 -6.41 1247.05 1,240.84─1,

248.63

グロース市場指数 803.75 -10.51 812.35 803.75─813.

37

グロース250指数 624.66 -8.75 631.80 624.66─632.

75

東証出来高(万株) 154459 東証売買代金(億円 38359.78

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