[27日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)の政策当局者は27日、インフレが鈍化する中で利下げ余地はあるが、方向性がすでに明確であっても、政策緩和には時間をかける必要があるとの見解を示した。

ECB理事会メンバーのビルロワドガロー仏中銀総裁は独紙ベルゼン・ツァイトゥングに対し「サプライズがない限り、6月の最初の利下げは確定しているが、その後はある程度の自由度がある」と指摘。「7月にすでにコミットすべきとは言わないが、タイミングとペースについては自由度を維持しておきたい」と述べた。

一方で「利下げ余地は大きい」とし、「ターミナルレート(政策金利の最終到達点)に対する現在の市場の予想は不合理ではない」とした。

ECBのチーフエコノミストであるレーン専務理事はダブリンでの演説で「金利を過度に制約的な状態で長期間維持すると、中期的にインフレが目標を下回る可能性がある」とし、「これにより、その後の利下げ加速による是正措置が必要となり、中立水準を下回る水準まで引き下げる必要さえ出てくる可能性がある」と言及。

一方で、ディスインフレは順調に進んでおり、物価上昇率が今後数カ月で不安定になる可能性はあるものの、インフレ率が2025年にECB目標の2%に戻るとのECBの予測とトレンドは一致していると主張した。

英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)に対しては、ECBは年内に金利を制約的な領域に維持する必要があり、インフレ対策でさらなる進展が必要とした上で「しかし、制約的な範囲内で幾分利下げすることはできる」とした。