[ニューヨーク 29日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが上昇した。週後半に発表される主要インフレ指標を前に、米国債利回りが上昇したことを受けた。対円でも上昇した。

ドル/円は0.3%高の157.665円。一時、157.715円と4月末から5月上旬の為替介入観測が広がった時期の水準に近づいた。

バノックバーン・グローバル・フォレックスのチーフ市場ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は、日本円を除く大半の外国通貨は4月中旬以降、対米ドルで上昇しているとし、「この動きは終わったと考えている。今後はドルの反発を期待すべきだ」と述べた。

主要通貨に対するドル指数は0.43%高の105.11。

市場では、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として重視する31日発表の個人消費支出(PCE)価格指数に注目が集まる。

オーストラリアドルは0.47%安の0.6618米ドル。オーストラリア統計局が発表した4月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比3.6%と3月の3.5%から予想外に加速し、5カ月ぶりの高水準となった。

ユーロはポンドに対して約2年ぶりの安値に下落し、1ユーロ=84.84ペンスを付けた。

ユーロ/ドルは0.49%安の1.0804ドル。

ポンドは2カ月ぶりの高値から一転し、1.2702ドルまで下落した。

ドル/円 NY終値 157.60/157.63

始値 157.23

高値 157.76

安値 157.17

ユーロ/ドル NY終値 1.0800/1.0804

始値 1.0846

高値 1.0858

安値 1.0801