Miho Uranaka

[東京 13日 ロイター] - 全国銀行協会の福留朗裕会長(三井住友銀行頭取)は13日の定例会見で、グループ内の銀行・証券間の情報共有を規制するファイアウオール規制について「引き続き緩和を求める」と述べた。

福留会長は、管理体制の強化を進めていくことが大前提とした上で、金融資本市場の活性化、顧客ニーズに合った商品やサービスを提供しやすくするなどの点で重要とし、規制緩和に向けた残りの議論も進めていきたい考えを示した。ファイアウオール規制は段階的に緩和されてきているが、現在非上場企業などは緩和の対象になっていない。

三菱UFJフィナンシャル・グループのファイアウオール規制違反を巡る報道については「仮に報道の内容が事実であれば、信頼を損なう事案が発生した」との考えを示し、「金融機関は信頼性が何よりも重要で、決して信頼を損なうことがあってはならない」と強調した。

長期金利の指標となる10年物国債利回りが1%を超えるなど、金利上昇による経済への影響を問われ、「貸出残高の増加は続いており、資金需要への懸念は顕在化していない」と説明。足元の個人消費の弱含みは、金利の影響というよりは物価高が影響していると指摘した。

今後の政策金利については、日銀が慎重に決定するとし、個人的な見解と断った上で、「相場への影響を見ながら極めて漸進的な利上げペースになる」との見通しを示した。