Giulio Piovaccari

[ミラノ 19日 ロイター] - イタリアの高級車メーカー、フェラーリが初めて売り出す電気自動車(EV)は、価格が最低でも50万ユーロ(53万5000ドル)となる見通しだ。事情に詳しい関係者がロイターに語った。イタリア北部マラネッロで21日に竣工予定の新工場で生産準備が進められている。

フェラーリは来年終盤にEVを投入すると発表していた。量産車メーカーが需要低迷に伴いEVの価格を引き下げる中、フェラーリの予定価格からは、超富裕層にEVが受け入れられる同社の自信がうかがえる。

この予定価格には通常15─20%の上乗せとなる装備や個別の特注費用などは含まれていない。同社の今年第1・四半期の平均販売価格である約35万ドル(装備込み)や、ライバル勢の多くの高級EVの価格を大幅に上回る水準だ。

フェラーリの昨年の納車台数は1万4000台弱だった。関係者によると、新工場は最終的に生産能力を約2万台に引き上げることが可能になるという。

新工場によりフェラーリは新たな車両組み立てラインが加わり、ガソリン車、ハイブリッド車、新たなEVのほか、ハイブリッド車とEV用部品を生産する。3─4カ月後にはフル稼働する予定。またフェラーリは既に2車種目のEVの開発に着手しているという。

同社は初のEVの価格や新工場についてのコメント要請に応じなかった。