Greg Bensinger

[サンフランシスコ 21日 ロイター] - 米ネット通販大手アマゾンは、不採算の音声アシスタントサービス「アレクサ」の大幅な刷新を計画している。関係筋が明らかにした。会話型生成AIを導入して2種類のサービスを提供する方針で、高度なサービスには月額5ドル程度の利用料を検討しているという。

2014年のアレクサ導入以来初めての大掛かりな刷新となる。関係筋によると、プロジェクトは社内ではイチジクの木を意味する「バニヤン」と呼ばれており、アレクサの新バージョンは「リマーカブル・アレクサ」と名付けられた。

アレクサの最新バージョンを準備する期限を8月に設定したが、価格や発売日など、アレクサに関する計画はプロジェクトの進捗状況に応じて変更または中止される可能性がある。

プロジェクトに関わってきた一部の従業員は、アレクサは一度も黒字化したことがなく、今回の刷新はサービス活性化のための「必死の試み」だと指摘。アレクサがアマゾンにとって重要な売り上げを生み出せることを証明するために、今年は重要な年になると経営陣が述べたという。

現在の無料版は社内で「クラシック・アレクサ」と呼ばれており、アマゾンはこれをAI搭載バージョンと、強力なAIソフトを使ってより複雑な質問や指示に対応できるさらに高度なサービスに置き換えようとしている。上位サービスを利用するには少なくとも月額5ドル支払う必要があり、約10ドルにすることも検討されている。

年会費139ドルの「アマゾンプライム」会員との連携は検討されていない。

有料版では簡単な電子メールの作成や送信、ウーバーイーツへの注文など、より複雑な作業を1回の指示で実行できるようになる。また会話中に何度も「アレクサ」と呼び掛ける必要がなくなり、よりユーザーのニーズに合わせたサービスを提供できるようになる。

しかし関係者によると、現在無料で提供されているサービスに顧客が喜んでお金を払うかどうかが問題になっている。