[ワシントン 21日 ロイター] - 全米リアルター協会(NAR)が21日に発表した5月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比0.7%減の411万戸と3カ月連続のマイナスとなった。ロイターがまとめた市場予想は410万戸。前年同月比は2.8%減だった。

過去最高水準の価格と住宅ローン金利の上昇により、潜在的な購入者が遠のいていることが示唆された。

米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)のデータによると、需要が多い30年固定住宅ローンの平均金利は5月初旬に6カ月ぶりの高水準となる7.22%まで上昇した。月末には7%をわずかに下回る水準で推移している。

地域別では、人口密度の高い南部で1.6%減少。中西部、北東部、西部では横ばいだった。

中古住宅の在庫は6.7%増の128万戸、供給は前年比18.5%増となった。

NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏は、テキサス州とフロリダ州で中古住宅在庫が40%─60%急増したと指摘。不動産保険などの高騰をその一因とした。

一方、初めての購入者向けの物件は依然不足しており、25万ドル未満の物件の販売は前年比で引き続き低迷している。

5月の販売ペースに基づく在庫の消化期間は3.7カ月。前年同月は3.1カ月だった。健全な需給バランスは4─7カ月とされている。

供給の改善にもかかわらず、中古住宅価格の中央値は前年比5.8%上昇し、過去最高の41万9300ドルと、2022年10月以来最大の上昇幅を記録。大半の住宅の販売価格は75万ドル以上だった。

先月販売された住宅の約30%は販売希望価格を上回っており、一部の地域では住宅購入希望者が多いことがうかがえる。住宅価格は4地域全てで上昇した。    

前出のユン氏は「最終的には、住宅在庫の増加が販売を押し上げ、今後数カ月の住宅価格上昇の抑制に寄与するだろう」と述べた。

住宅が市場に出ていた期間は24日。前年同月は18日間だった。

初めての住宅購入者の割合は31%。前年は28%だった。現金のみによる販売の割合は28%となり、前年同月の25%から上昇した。投げ売り物件などは2%で、前年同月からほぼ変わらずだった。