Wayne Cole

[シドニー 28日 ロイター] - 28日の米国債利回りは小幅に上昇。5月の米個人消費支出(PCE)価格指数の発表を控え、不安が広がっている。米大統領選のテレビ討論会にも注目が集まった。

2年債利回りは2ベーシスポイント(bp)上昇し4.732%。週間ではほぼ変わらず。月間では16bp低下している。

10年債利回りも2bp上昇の4.313%。週間では5bp上昇。月間では20bp低下している。

先物市場は9月の25bp利下げの確率を64%と予想。1カ月前は49%だった。年内の利下げ幅の予想は45bp。

大統領選のテレビ討論会については、序盤の時点ではバイデン、トランプ両候補とも相手に立ち直れないほどの打撃は与えなかったとの見方が出ている。ただ、市場が予想するトランプ氏勝利の確率はやや上昇した。

JPモルガンのアナリスト、ニコラス・パニギルツォグロウ氏は「トランプ氏の政策は全体として、インフレ・インフレ期待・国債発行に大幅な上振れリスクをもたらす可能性がある」と指摘。市場はまだこの点を大きく織り込んでいないようだと述べた。