EU、英の離脱に2週間の猶予 4月12日までの決断求める

EU、英の離脱に2週間の猶予 4月12日までの決断求める

[ブリュッセル 22日 ロイター] - 欧州連合(EU)首脳は21日、英国のEU離脱を巡り、メイ英首相がEUと合意した離脱協定案が英議会で来週承認されない場合、4月12日まで離脱日を2週間延期し、それまでに新たな計画を示すか、合意なき離脱を選ぶか決断するよう求めた。

7時間にわたる議論の結果、EU首脳はさまざまな選択肢を残し、英議会にメイ首相を支持するよう圧力を掛けるとともに、長期の離脱延期の可能性を与える一方で、合意なき離脱となった場合に批判を回避することにも備えた。

メイ首相は6月30日までの離脱延期を求め、来週の議会採決で離脱案への支持を得られるとして説得を試みた。

EU首脳は当初、5月22日までの延期を承認した上で、メイ首相が議会の支持を得られなかった場合の対応は来週に先送りする方針だったが、EU外交筋によると、メイ首相は各国首脳の説得に失敗。議会の支持獲得が可能だとメイ氏自身が信じていないとの印象を受けた首脳もいたという。

メイ氏の退席後、残りの27カ国首脳の間で激論が交わされた結果、英議会が離脱協定案を来週承認した場合、5月22日までの延期に応じることで合意した。一方、承認されなければ、英国は4月12日までに新たな計画を示すか、合意なき離脱を選ぶ必要があるとした。

EUは英国が加盟国にとどまるためには5月23日に欧州議会選を実施する必要があるとしており、4月12日は、法律で定められている通知期間である6週間前に当たる。

<選択肢はオープン>

EUのトゥスク大統領は記者会見で、4月12日まで「全ての選択肢が残されており、崖っぷちの日は先送りされる」と述べ、「英政府にはまだ、合意、合意なき離脱、長期延期、離脱撤回の選択肢が残されている」と指摘した。

メイ首相は離脱撤回や、欧州議会選の実施が必要になる長期延期に否定的な見方を示し、来週の議会採決で支持を得られるとの考えを強調した。

EUの瀬戸際外交の背景には、英議会に圧力を掛ける狙いがあるかもしれないが、無秩序な離脱を回避する取り組みによって、景気減速やナショナリズムの拡大など他の課題に直面するEUの足を引っ張っているとのいら立ちも強まっている。

マクロン仏大統領は「われわれはEUの利益を守る措置を提案した」とし、「内部の対立を解消する責任は英国にある。EU内に対立はない」と述べた。

メルケル独首相は産業界への配慮から、無秩序な離脱を回避するため「ぎりぎりまで取り組む」と述べ、慎重な対応を促した。

英国が3月29日に合意のないまま離脱した場合、EUは批判にさらされる可能性があったが、EU外交筋は、英国が欧州議会選の実施について判断する期日である4月12日まで危機を先送りすることで、EU首脳らは批判のリスクを回避したと指摘した。

*内容を追加しました。


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