[シドニー 4日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)準備銀行のオア総裁は4日、世界各国の中銀は、急激な物価下落と労働市場の混乱に対応する中、インフレ率が目標から上振れる状況も覚悟する構えだとの認識を示した。

世界各国の大規模な金融・財政支援策でインフレが加速し、中銀目標に早期に到達するとの見方で世界的に長期金利がこのところ上昇している。

ただ、オア総裁は高インフレ再燃への懸念で中銀のインフレ目標はあまりにも長い間、未達の状態が続いため、世界的にインフレ再燃懸念はもはや重視されていないと指摘。

「世界の最大の課題は急速な物価下落、デフレ、労働市場の混乱だ」と強調した。ニュージーランドのワイカト大学で開かれたフォーラムで語った。

「全ての中銀がインフレ目標上振れを覚悟することについて話している。現在のところ全ての中銀がかなりの未達であるため、少なくともこれは総じて正しい姿勢だ」とした。

また、市場ではバイデン米大統領が提案した1兆9000億ドル規模の新型コロナウイルス経済対策が「12カ月くらい後手に回っている」かどうかについて不安感があると論じた。

NZ中銀については、新型コロナウイルスによる経済的ショックがある中、責務を引き続き果たすのに「良好な位置」にあるとし、目標を達成するには刺激的な金融政策がなお必要だと続けた。

NZ中銀は先週、政策金利を据え置き、緩和的な政策を長期間維持する方針を示した。