[5日 ロイター] - 米民主党のスウォルウェル下院議員は5日、トランプ前大統領の選挙敗北が承認されることを阻止しようとトランプ氏の支持者が米議会を襲撃し死傷者が出た事件を巡り、トランプ氏と顧問弁護士ジュリアーニ元ニューヨーク市長らを提訴した。

スウォルウェル議員は、警察官1人を含む5人が死亡した襲撃が、トランプ氏とジュリアーニ氏、トランプ氏の長男トランプ・ジュニア氏、共和党のブルックス下院議員らによる違法行為の「直接的で予測ができた結果だ」と主張した。「よって、被告は被害と損害の責任を負うべきだ」と述べた。

スウォルウェル氏は先月行われた弾劾裁判で検察官役(弾劾管理人)を務めた。トランプ氏が襲撃を扇動したと主張し、トランプ氏の大統領選再出馬を阻止することが狙いだったが、米上院は無罪評決を出した。

スウォルウェル氏はこの日起こした訴訟で、議会襲撃が起きるまでのトランプ氏のツイートや、州議会議員にバイデン大統領の勝利を承認しないように圧力をかけた行為の詳細など、弾劾裁判で使われた証拠を出した。

襲撃を巡りトランプ氏を訴えた議員はスウォルウェル氏が2人目。民主党のベニー・トンプソン下院議員は先月、トランプ氏とジュリアーニ氏のほか、二つの極右組織が議会襲撃を扇動したとして、トランプ氏を訴えた。

スウォルウェル氏の訴訟はトランプ氏らが人権侵害を防ぐ法に違反していると主張。損害賠償金の支払いを求めた。

ロヨラ・ロー・スクールのジェシカ・レビンソン教授はスウォルウェル氏の訴訟について「確実に成功するとまでは言えない」とした上で、いずれかトランプ氏の宣誓尋問につながる可能性があると述べた。「トランプ氏に対するその他多くの訴訟同様、訴訟し続けることで宣誓証言と証拠開示手続きにこぎつけることが重要であろう」と話した。