[台北 17日 ロイター] - 台湾の蘇貞昌行政院長(首相)は17日、輸出受注の需要は旺盛で、生産活動も正常だとし、域内経済のファンダメンタルズは良好との認識を示した。その上で、必要であれば株式市場や外国為替市場の安定化に向け行動する用意があると表明した。

ただ、台湾株式市場の加権指数は3%下落して終了した。前週は12日に一時8%急落した。

台湾ではこれまで新型コロナウイルスの感染拡大がうまく抑制され、市民はほぼ正常な生活を送ってきたが、過去1週間に感染者が約400人も急増。15日には台北で警戒水準が引き上げられ、市民や金融市場の間で動揺が広がっている。

蘇氏はフェイスブックへの投稿で、パニックになったり、うわさを広めたりしないよう呼び掛けた。「域内経済のファンダメンタルズは良好だ。輸出受注需要は引き続き旺盛で、生産は正常に稼働している」と語った。

新型コロナ感染症の流行に伴う在宅勤務やオンライン学習の広がりで、台湾のテクノロジー製品への世界的な需要が拡大しており、輸出に依存する域内経済は好調となっている。

蘇氏はまた、株式・外為市場の動向を引き続き注視するよう関連部署に要請したことを明らかにし、当局は市場安定化に向けた措置を取る用意があると表明した。

メガ・インターナショナル・インベストメント・サービシズのアナリストは、株価がそれほど大きく下落していないのは良い兆候だとし、「パニックが起きていないことを示している」と述べた。

台北市と新北市の当局は17日、5月28日までは学校にオンライン授業を義務付けると発表した。

台湾の経済部(経済省)は職員1人が感染したと公表。建物全体の消毒作業を行っているとした。

台湾中銀は記者会見を対面から電話会議方式に切り替えると表明した。