[ジュネーブ 17日 ロイター] - 新型コロナウイルスワクチン特許権の一時放棄を巡り、賛成派が反対派に対し、世界貿易機関(WTO)での協議に参加するよう要請したことが、ロイターが入手した文書の草案で明らかになった。

WTOでの交渉は何カ月もこう着状態が続いていたが、今月になってバイデン米大統領が特許権放棄の支持に回ったことから、残る反対派も賛成に転じる可能性があるとの期待が高まっている。

欧州連合(EU)は協議開催を支持する一方、スイスはこの提案には多くの疑問点があると述べている。

特許権放棄を提案したインドや南アフリカなど62カ国の賛成派は、新型コロナ変異株の出現がもたらす不確実性と複雑さを指摘。迅速に対応しなければWTOの信頼性が損なわれるとして、協議参加を表明していない国に対し、可能な限り早期に参加することを求めた。

しかし専門家の間では、米国の後ろ盾があっても、通常コンセンサス方式で運営されるWTOでの合意には数カ月を要するとの指摘が聞かれる。

次回のWTO知的財産権(TRIPS協定)協議は6月8日の予定。