[チェンナイ 29日 ロイター] - インド南部のタミルナド州は29日、新型コロナウイルスの深刻な感染に見舞われているにもかかわらず、州内の都市チェンナイに製造拠点を置く各自動車メーカーの操業継続を認めた。ただ工場で働く労働者は感染への不安を訴え、抗議活動を行っている。

同州は1日当たり平均の新規感染者数が3万人を超えるインドで最も多い地域の一つで、28日にはほぼ全面的なロックダウンを延長したばかり。それでも州政府は、互いの距離を確保するなどの感染対策を実施することを条件に、自動車など一部産業に対して操業を続けることを許可した。一方で自動車メーカーが1カ月以内に全従業員へのワクチン接種を行うよう要請した。

チェンナイは「インドのデトロイト」と呼ばれるほど自動車工場が集積。労組によると、そのチェンナイと周辺地域では自動車工場で働く何百人もの労働者が既に新型コロナウイルスに感染し、死者も数十人出ている。

こうした中でチェンナイ近郊にあるフォード・モーターと現代自動車の工場は、労働者から職場の保健衛生面に問題があるとの抗議を受け、稼働を休止。ルノー・日産も、対人距離の規範がきちんと守られていないと主張する労働者がボイコットを示唆した後、操業を停止した。