[ワシントン 15日 ロイター] - トランプ前米大統領と側近らが、昨年の大統領選に不正があったとの理由で結果を覆そうとして当時の司法省の抱き込みを図ったものの、同省首脳部がきっぱりと断り、そのうちの1人はトランプ氏の主張を「全く狂気の沙汰」と切り捨てていた。こうしたやり取りを記録した文書を入手した下院行政監視・政府改革委員会が15日、内容を公表した。

司法省への働き掛けは最初にトランプ氏、続いて大統領首席補佐官だったマーク・メドウズ氏、さらに前政権の意を受けた弁護士からあったもよう。結局選挙結果を逆転させることはできず、さまざまな州で起こされた訴訟もトランプ氏側の敗訴に終わっている。

行政監視・政府改革委員会のマロニー委員長(民主党)は「これらの記録文書は、トランプ氏が敗北した選挙をひっくり返そうとする恥知らずの企てにおいて、米国の法執行機関トップを悪の道に引きずり込もうとしたことを示している」と強く非難した。

昨年12月23日まで司法長官だったウィリアム・バー氏と残りわずかの任期を引き継いだジェフリー・ローゼン氏がいずれもトランプ氏の根拠のない主張に同調しないと決断した形だ。