[北京/台北 16日 ロイター] - 中国政府は16日、台湾問題を巡る外国の介入を容認せず、「共謀行為」には強硬に対応する必要があると表明した。

台湾国防部(国防省)は前日、中国の戦闘機や爆撃機など28機が台湾の防空識別圏に侵入したと発表していた。

週末の主要7カ国首脳会議(G7サミット)の共同声明が中国を強く非難し、台湾海峡の平和と安定を強調したのに対し、中国は「中傷だ」と反論。これが中国軍機の侵入の背景にあるとみられる。

中国国務院台湾事務弁公室の馬暁光報道官は16日の記者会見で、中国軍機の行動がG7の声明に関連したものかと問われると、対立の責任は台湾にあると発言。「われわれは台湾を巡る独立運動も外国勢力による介入も決して容認しない。そのため、こうした共謀行為には強硬に対応する必要がある」とした。

中国は台湾が外国と協力して正式な独立を目指していると警戒している。

台湾はここ数カ月、中国空軍機による防空識別圏への侵入をたびたび報告していたが、大半は南西沖の東沙諸島付近で起きていた。ただ今回は、東沙諸島付近だけでなく、本島南端付近を複数の爆撃機や戦闘機が飛行したという。

中国軍機が台湾の防空識別圏に侵入した15日には、米海軍の原子力空母ロナルド・レーガン率いる米空母打撃群が南シナ海に入ったと発表していた。

米海軍の報道官は、中国機が米軍の艦艇に近づいてきたかとの質問に「空母打撃群はどの中国軍機とも接触していない」と回答した。

一方で、中国軍機の侵入は米軍をけん制する意図があったとの見方もある。