[ブリュッセル 16日 ロイター] - 欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会のステファン・デケースマーカー報道官は16日、安全性を巡る懸念から数百万回分の米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製新型コロナウイルスワクチンの域内での使用が禁止されたことを受け、J&Jは6月末までのEUへのワクチン供給目標を達成できない見込みと述べた。

欧州医薬品庁(EMA)は先週、J&J製ワクチンについて、予防措置として、米工場での製造過程で汚染問題が発生した時期に欧州向けに作られたものを使用しないと発表。EMAはその後、ロイターに対し、1700万回分の域内での使用を禁止したと明かした。

デケースマーカー報道官は、EMAの決定により「J&Jは第2・四半期末までに5500万回分のワクチンを供給することができない見込み」と指摘。EUはJ&Jと合計2億回分のワクチン供給契約を締結しており、「合意されたワクチン全体の供給に向け」引き続きJ&Jと協力していくと述べた。

ただ、6月末までに何回分のJ&J製ワクチンが供給されるかについては言及を控えた。

J&Jは声明で「当社はEU、ノルウェー、アイスランドに2億回分の新型コロナワクチンを供給することに引き続きコミットしており、供給スケジュールの詳細が明らかになった場合には欧州委および加盟国に適時報告する」とした。