[ブラジリア 16日 ロイター] - ブラジル中央銀行は16日に開いた金融政策委員会(COPOM)で、政策金利を3.50%から4.25%に引き上げた。75ベーシスポイント(bp)の利上げは3会合連続。インフレ期待の高まりに対応する。

中銀はまた、声明から「部分的な」政策正常化の文言を削除し、さらなる利上げを示唆した。

COPOMによると、利上げは全会一致で決定された。ロイター調査ではエコノミスト37人全員が75bpの利上げを予想していた。

経済成長が大勢の予想よりかなり力強く、インフレ率も中銀の今年の目標レンジを上回ると予想される中、当局者は追加利上げの公算が大きく、従来の想定より速いペースでの利上げもあり得ると示唆した。

声明では「現時点でCOPOMの基本シナリオは、中立的と考えられる水準への政策金利正常化が適切であることを示している」とし、「部分的な」正常化への言及を削除した。

また「次回の会合について、委員会は金融正常化プロセスを継続し、同程度の調整を行うことを想定している。しかし、インフレ期待が悪化した場合、金融刺激のより迅速な縮小が必要になる可能性もある」との見方を示した。

中立金利は、インフレを助長することなく完全雇用や最大の経済生産を促す金利水準を指す。エコノミストはブラジルの中立金利を実質ベースで3%前後とみており、中銀が2022年のインフレ目標3.5%を達成すると仮定すれば、6.5%の政策金利を意味する。

バンコ・ファトールのチーフエコノミストは「声明で最もタカ派的だったのは、中立金利に直接向かうという点だ」とした上で、「それよりも高い水準に引き上げられるだろう。後手に回らないために7.00%まで引き上げる可能性もある」と述べた。

COPOMは中立金利に向けた利上げについて、一時的な物価上昇がより広範なインフレ圧力につながるのを防ぐために必要だとした。

一方で、「この計画は確約ではなく、インフレ目標達成を確実にするために将来の金融政策が調整される可能性があることを強調している」と述べた。

ブラジルでは5月の消費者物価指数が前年比8.1%上昇。中銀が年末の目標とする3.75%や、目標レンジの上限である5.25%を大幅に上回った。

COPOMが示したインフレ率の基本シナリオは、今年末が5.8%、来年末は3.5%。カンポス・ネト中銀総裁は今月、中銀はインフレ目標の達成に「100%コミット」していると述べた。

過去3カ月間のレアル高が物価上昇圧力の抑制に寄与しているものの、経済活動の回復や、新型コロナウイルスワクチンの接種で成長が加速するとの期待、また最近では深刻な干ばつによるエネルギー価格上昇への懸念が、レアル高の効果を相殺している。