[フランクフルト 20日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は20日、週末にフランクフルト近郊のホテルで開いたECB当局者会合で、ECBが気候変動対策で果たす役割やインフレ目標を巡る指針の見直しなど、戦略目標の再構築について「順調な進展」が得られたと述べた。

ラガルド総裁は議論の結果について詳細を明らかにせず、ECBのインフレ目標と対象期間、気候変動と金融政策の関連性、中銀のコミュニケーションの近代化が議題になったと述べるにとどめた。

会合後の声明では「掘り下げた議論ができたことを喜ばしく思う。将来の金融政策戦略の具体的な特徴を形作る上で順調な進展があった」とした。

ECBは昨年初めに政策枠組みの見直しに着手、今年後半の完了を目指しているが、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)により作業に遅れが生じていた。週末に開いた3日間の会合は、この議論に弾みをつける狙いで、理事会メンバー25人が参加した。

インフレ目標については、「2%を下回るがこれに近い水準」 から2%に変更し、インフレ低迷期間が続いた場合に2%を超えるインフレを容認することがほぼ確実とみられている。

家計の住居費上昇を考慮するため代替のインフレ指標を検討する可能性や、独自のインフレ数値を算出する可能性もある。

気候変動については、炭素排出量が少ない企業や削減努力をしている企業を債券買い入れで優先するなど、何らかの形でECBの検討事項の一部になる公算が大きい。

欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は20日、週末にフランクフルト近郊のホテルで開いたECB当局者会合で、ECBが気候変動対策で果たす役割やインフレ目標を巡る指針の見直しなど、戦略目標の再構築について「順調な進展」が得られたと述べた。

*午前7時22分に配信した際、誤った写真を添付していました。ラガルド総裁の写真に差し替え再送します。