[ソウル 22日 ロイター] - 北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は22日、金正恩朝鮮労働党総書記の妹である金与正(キム・ヨジョン)党副部長の談話として、米国の対話期待はより大きな失望を同国にもたらすだけだと伝えた。

金総書記は先週、対米関係では対話と対立の双方の用意をすべきと発言。これについて、米国のサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は20日、「興味深いシグナル」との認識を示していた。

与正氏は「米国は自身に心地良いように状況を解釈しているかもしれないが、それは多大な失望をもたらすだろう」と突き放した。

これに対し、米国務省は22日、与正氏の発言によって、北朝鮮との外交を模索するという米国の方針が変わることはないとした。

同省のプライス報道官は定例記者会見で、与正氏の発言を認識しているとした上で「われわれの外交に関する考え方を変えるものではいない。北朝鮮の核開発問題に対処するため、同国と原則に基づいた交渉を行う用意がある」と表明。

「(北朝鮮が)われわれの働き掛けに前向きに反応することを引き続き期待している。今回の発言の後に、今後の可能性についてより直接的な対話があるかどうかを見守らなければならない」と語った。

現在、訪韓中の米国のソン・キム北朝鮮担当特使は22日、文在寅大統領と会談。パク・キョンミ大統領報道官によると、文大統領はキム特使に対し、南北関係と米朝関係の軌道修正を図る意向を表明、朝鮮半島の非核化と平和に向けた進展に期待を示した。

キム特使は21日、北朝鮮側と「いつでもどこでも条件なしに」会う用意があるとし、北朝鮮からの「前向きな回答」に期待を示した。

また、韓国外務省は22日、米韓が北朝鮮政策を調整するために設置した作業グループの廃止を検討することで合意したと発表した。

作業グループは、北朝鮮との外交関係が活発化した2018年に、非核化協議や人道支援、制裁執行、南北関係などの問題で米韓のアプローチを調整するために設置された。