[メキシコ市 4日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)の米州事務局である汎米保健機構(PAHO)は4日、新型コロナウイルスの変異株「デルタ」について、米州の約20カ国に感染が広がっており、「非常に憂慮される」との見解を示した。

また、別の変異株「ラムダ」について注視していることも明らかにした。

PAHOのエティエンヌ事務局長は、米国や中南米・カリブ諸国におけるデルタ株感染の拡大に対し、各国政府はマスク着用などの予防措置を優先し、特にワクチンの接種ペースを加速させるべきだと強調。

記者団に対し「デルタ型では感染がより容易に広がるとみられ、憂慮される。気を緩めている余裕はない」と語った。

中南米・カリブ諸国でワクチン接種を完了した人の割合は現時点でわずか18%にとどまっているという。

また、新型コロナの感染拡大は北米(特に米南部や東部)とメキシコ中部の一部で加速していると指摘。

グアテマラ、ブラジル、キューバでも新規感染者が増加していると述べた。

PAHOの新型コロナ・インシデントマネジャー、シルバン・アルディギエーリ氏は、米州では「アルファ」「ガンマ」といった変異株への感染例が依然として多いものの、アルゼンチンやペルー、チリ、エクアドルなど深刻な打撃を受けている南米諸国で最近ラムダ型が検出されていると指摘。

「ラムダはわれわれが関心を持っている変異株で、デルタは極めて憂慮すべき変異株だ」と語った。

ラムダについては、感染能力が高い可能性はあるが、現時点では症状を重症化させるリスクが高いと推測できる証拠がないとした。