[トビリシ/ジュネーブ 18日 ロイター] - 米国のロバート・ウッド軍縮大使は18日、中国が極超音速ミサイルの実験を実施したとの報道を受け、中国とロシアによる極超音速技術とその軍事的利用の可能性を懸念していると述べた。

中国外務省は18日、同国が極超音速ミサイルの実験を行ったとの英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)の報道について、ミサイルではなく、7月に宇宙船の試験を行ったとコメントした。FTは、中国が今年8月、核弾頭を搭載できる極超音速ミサイルの実験を行い、その技術に米情報機関が驚きを示したと報じていた。

ウッド氏は「米国は極超音速技術について懸念しており、その軍事的利用の可能性の追求を控えてきたが、中国とロシアがこの技術の活用と軍事化を非常に積極的に追求しているのを目の当たりにし、われわれも同様に対応しなければならなくなった」と指摘。極超音速技術を活用した兵器は領土への侵入を阻止するシールドを回避しながら誘導することが可能なため、ミサイル防衛システムによる追跡が難しいとした上で、これまで直面したことのない極超音速技術を「憂慮している」と語った。

また、オースティン米国防長官は18日、中国が極超音速ミサイルの実験を実施したという報道を巡り直接的なコメントを控えつつも、米政府が中国による最先端の兵器システム開発を注視していると述べた。

旧ソ連のジョージア(旧グルジア)を訪問中のオースティン長官は記者団に対し、中国の最先端の兵器システム開発は「同地域の緊張を高めるだけだ」とし、米政府は引き続き中国政府が呈する軍事的な課題に焦点を合わせていくとけん制した。