[ニューデリー 30日 ロイター] - インド統計・計画実施省が30日に発表した7─9月期の国内総生産(GDP)は前年同期より8.4%増え、主要国で最大の伸び率となった。市場予想と一致した。

景気回復は好調な個人消費を受けて強まったが、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン」の出現により将来への不安が高まっている。

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の影響で経済が停滞していた前年同期は7.4%減(改定後)だった。

今年4─6月期の前年同期比は20.1%増だった。

エコノミストらによると、景気回復は農業部門の堅調な伸びと政府支出に支えられているが、新型コロナウイルスの新たな変異株や世界的な景気減速、製造業の価格上昇が成長のリスクになっている。7─9月期の製造業は前年同期比5.5%増となり、伸び率は4─6月期の49.6%から減速した。

新型コロナウイルスの変異株「オミクロン」の出現により、保健当局はインドの空港での検査を強化する一方、モディ首相は渡航制限の緩和計画を見直すように指示した。

インド準備銀行(中央銀行、RBI)は、現会計年度は9.5%、来年度は7.8%の成長を見込んでいるが、主要政策金利を過去最低水準に引き下げ、大量の流動性をもたらすことで経済を支えている。

RBIは12月6日─8日に開催する金融政策委員会(MPC)で、家計がインフレに対する懸念を強めていることから、政策金利を正常化する前に流動性吸収を加速するとの見方が強い。

エコノミストによると、アジア第3位の経済大国インドは新型コロナワクチン接種率の上昇や政府支出の拡大により、昨年の深刻な経済不振から回復してきた。