[ハンブルク/ロンドン 16日 ロイター] - インドが国内の価格高騰を抑える狙いで小麦輸出の停止を14日に決定したことを受け、アジアの小麦輸入業者は代替品の確保に奔走していると、貿易筋が明かした。週明け16日の米シカゴ穀物市場は小麦先物が値幅制限いっぱいまで上げた。

ロシアのウクライナ侵攻後に両国からの小麦輸出が急減したことから、輸入業者は世界第2位の小麦生産国であるインドに期待の目を向けていた。

商社で勤務する欧州拠点の小麦貿易業者は「アジアの輸入業者は非常に厳しい状況にあるはずだ。インドは特に飼料用小麦に関してウクライナ・ロシアの代替調達先だった」と述べた。

アジアの輸入業者はロシア産小麦の購入を増やすことも考えているという。ロシアの銀行に対する制裁に絡み決済の問題があり、海上輸送の保険料が高止まりしているにもかかわらずだ。

16日の米シカゴ商品取引所の小麦先物は中心限月が値幅制限いっぱいの6%上昇となった。インド政府が年間1000万トンの小麦を輸出する計画を一転させて輸出を突如として停止したことに相場が反応した。

輸出停止により13日より前に発行された信用状の裏付けがある輸出のみ許可される。業界筋によると、許可対象の小麦は約40万トンにとどまり、180万トンがインド国内の港で停滞している。

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