[15日 ロイター] - 南アフリカの欧州向け石炭販売が2022年上半期に前年同期の8.2倍に増えたことが、現地の石炭採掘企業トゥンゲラ・リソーシズの話で15日、明らかになった。欧州連合(EU)のロシア産石炭禁輸が発効するのを前に需要が急増した。

EUはウクライナ侵攻を続けるロシアへの制裁の一環として、4月に石炭禁輸を発表。8月10日に発効した。

トゥンゲラのディオン・スミス最高財務責任者(CFO)は投資家との電話会見で、アフリカ最大の石炭積み出し港であるリチャーズベイ石炭ターミナルから欧州に輸出された石炭は上期に410万トンとなり、前年同期の50万トンの8.2倍に増えたと述べた。

同ターミナルからアジアに輸出された石炭は、17%減少したという。

ジュライ・ヌドロブ最高経営責任者(CEO)は、国営鉄道会社トランスネットの港湾までの石炭輸送能力に限りがあるため、旺盛な石炭需要を十分に生かすことができないと述べた。

鉄道輸送能力の制約を映し、同社は22年の生産量見通しを従来の1400万─1500万トンの範囲から1300万─1360万トンに引き下げた。また、石炭をトラックで港まで輸送する可能性も探っている。