[ロンドン 16日 ロイター] - ロシア国営のタス通信は16日、ロシアがトルコに防空ミサイルシステム「S400」の第2陣を出荷する契約に両国政府が署名したと伝えたが、トルコの国防当局者は直ちにこの報道を否定した。

タス通信によると、ロシア邦軍事技術協力庁のドミトリー・シュガエフ長官は、トルコとの契約について「関連する契約が既に結ばれており、その契約ではシステムの一部部品の生産の現地化を想定している」と語った。

トルコが2020年にロシアからS400を最初に購入した際、北大西洋条約機構(NATO)の同盟国である米国は怒り、報復措置としてトルコに制裁を課した。米国がウクライナに侵攻したロシアを孤立させ、NATOの結束を図ろうとする中、トルコが新たにロシアとミサイル購入契約を結べば、米国はさらに懸念を強めかねない。

トルコの国防当局者は16日、「S400購入でロシアと結んだ当初の契約に、既に2回分の供給を受けることが含まれていた」と説明。「2回目の供給に関する技術的な協議が進行中であり、協議内容にはシステムにおけるトルコの技術の関与、どの部品をトルコで生産するかなどが含まれるが、これらに限定されるものではない。そのため、報道に値するような具体的な進展はなく、新たな合意はない」と語った。