[プラハ 7日 ロイター] - 欧州連合(EU)は7日にプラハで開いた首脳会議で、ウクライナに対する財政、軍事支援の強化で合意した。ただ、天然ガス価格に上限を設ける案については、今回も見解の相違を埋めることはできなかった。

今回のEU首脳会議にはウクライナのゼレンスキー大統領がビデオ形式で参加。ウクライナ大統領府のウェブサイトに掲載された原稿によると、ゼレンスキー氏は「ウクライナがロシアによる侵攻を食い止めているおかげで、特にバルト3国、ポーランド、モルドバなど、欧州の他の地域にロシアはまだ戦争を持ち込むことができていない」と述べ、EUに対し、航空システムの増強のほか、再建のための資金拠出などを求めた。

EU当局者は、EU首脳はウクライナの「軍事、財政支援の継続を確約」したとし、支援継続で一致団結していることが示されたと表明。ただ詳細については明らかにしなかった。

一方、天然ガス価格に上限を設定する案については、ドイツ、デンマーク、オランダなどが反対する中、今回も合意できなかった。ポーランドのモラヴィエツキ首相は首脳会議終了後に記者団に対し「電力価格を下げる必要があることは誰もが理解しているが、その手段については合意が得られていない」と指摘。アイルランドのマーティン首相も、合意が得られるまで為すべきことは多く残されていると述べた。

イタリアのドラギ首相によると、EUの執行機関である欧州委員会は20─21日に開かれる次回EU首脳会議に先立ち、エネルギー問題に関する提案を提示する。