[キーウ 27日 ロイター] - ウクライナの首都キーウを訪問中のグランディ国連難民高等弁務官はロイターとのインタビューに応じ、ロシアが戦時の「子どもの保護の基本原則」に違反しているとの見方を示した。

グランディ氏は、ロシアがウクライナの子どもにロシア国籍を与え、養子に出しているとし「これがロシアで起きていることであり、あってはならないことだ」と述べた。ロシアへの入国が厳しく制限されており、ロシア国籍を与えられた子どもの数や養子に出された子どもの数は推定できないという。

ロシア政府はウクライナの子どもがロシアに連れ去られているとの情報は誤りだと主張している。

グランディ氏は、ウクライナのゼレンスキー大統領から、占領地域の子どもに対する支援を強化するよう求められたことも明らかにした。

冬が終われば、ウクライナに帰国する避難民が増える可能性があるとも指摘。戦闘がエスカレートすれば、再び避難民が増える恐れがあるが、大半が国内避難民になるとの見方も示した。