[北京 31日 ロイター] - 中国の秦剛外相は、サウジアラビアとより強固な関係を築いて可能な限り早期に中国・湾岸自由貿易圏を設立したい意向だ。30日夜に中国外務省が声明を発表した。

秦氏はサウジのファイサル外相との電話会談でこの提案を行い、中国の核心的利益に関わる問題に対するサウジの一貫した確固たる支持を高く評価していると伝えたという。

また、経済、貿易、エネルギー、インフラ、投資、金融、ハイテク分野の協力を一段と拡大する必要があると表明。

中国と湾岸諸国の戦略的パートナーシップを継続的に強化し、「中国・湾岸自由貿易圏を可能な限り早期に」設立するよう呼びかけた。

同省の声明によると、サウジは中国との関係を外交の重要な礎石と見なし、「一つの中国」の原則を完全に支持しているとファイサル氏は述べた。

国営メディアによると、アフリカ諸国歴訪を終えたばかりの秦氏は、オランダのフックストラ副首相兼外相、アルゼンチンのカフィエロ外相とも電話会談を行ったという。