[北京 1日 ロイター] - 財新/S&Pグローバルが1日発表した1月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.2と前月の49.0から上昇した。ただ、ロイターがまとめた市場予想の49.5には届かず、好不況の分かれ目である50も6カ月連続で下回った。

当局が昨年末に厳格な新型コロナウイルス規制を解除したことで製造業への圧迫が和らいだものの、労働者の間で感染が拡大し生産に支障が出た。

主に大企業や国有企業を対象とする国家統計局の1月製造業PMIは予想を上回り、昨年9月以降初めて50の水準を超えていた。

中小企業などを中心とする財新の調査では、新規受注と生産の指数が上昇したものの依然として50を下回り、感染拡大と市場の低迷が顧客需要や工場の操業を引き続き圧迫したことを示した。

企業はコロナ感染による従業員の欠勤や離職が人員数を圧迫し、人手不足から未処理の業務が再び増加したと回答した。

また、コロナ規制緩和を受けてサプライチェーン(供給網)への負荷が軽減されたとの声が多く聞かれた一方、人手不足のため物流が十分に回復していない地域もある。

新規輸出受注の指数は前月から上昇したが、世界経済の成長鈍化や顧客需要の冷え込みを背景に6カ月連続で50を下回った。

一方、厳格なコロナ規制の解除を受け、今後1年の生産見通しは2021年4月以降で最も楽観的な水準に改善した。

キャピタル・エコノミクスのエコノミスト、ジュリアン・エバンス・プリチャード氏は、財新PMIが小幅な上昇にとどまったことについて「外需が低迷する中、中小の企業・輸出業者が最も強い逆風に見舞われていることが示された」と指摘した。

一方、野村のアナリストは今年の成長見通しを上方修正していることを明らかにした。昨年第4・四半期の経済成長が予想外に力強く、「昨年12月初旬の突然の経済再開後、中国の集団免疫への移行が予想以上に早く進んだ」ことが理由という。