[ブラジリア 2日 ロイター] - ブラジルのルラ大統領は2日、地元テレビ局のインタビューで、同国中央銀行の独立性について、カンポス・ネト中銀総裁の任期中に見直す可能性があると表明、中銀が前日に示したタカ派姿勢をけん制した。

中銀は1日の声明で、ルラ政権の財政リスクを理由に政策金利を市場予想よりも長期にわたって現在の13.75%に据え置く可能性があるとした。現在の政策金利は6年ぶりの高水準。

ボルソナロ前大統領に任命されたカンポス・ネト総裁の任期は、2021年に制定された中銀に正式な独立性を与える法律により24年末まで延長された。

ルラ氏はインタビューで「私は何のための独立性なのかを知りたい」と発言。「議論すべきは金利の問題だ」と語り、中銀はインフレについて欧州基準ではなくブラジル基準を追求すべきだと訴えた。

ルラ氏は過去に現行のインフレ目標が経済成長を妨げているとの見方を示している。