[ワシントン 3日 ロイター] - 米国防総省は3日、ウクライナに対する新たな21億7500万ドルの軍事支援に「GLSDB(地上発射型小口径爆弾)」と呼ばれる長射程のロケット弾が含まれると明らかにした。

新兵器であるGLSDBの射程距離は、米国がこれまでにウクライナに供与した高機動ロケット砲システム「ハイマース」の約2倍の151キロメートル。ウクライナ東部のロシア軍の全ての供給ルートのほか、ロシアが2014年に「併合」したクリミアの一部も射程の範囲に入る。

米国防総省の発表についてロシア大統領府のペスコフ報道官はロシア通信(RIA)に対し、プーチン大統領が前日にボルゴグラードで行った演説を忘れてはならないと述べた。

プーチン氏は前日の演説で、ドイツが同国製戦車「レオパルト2」をウクライナに供与する決定を非難した上で、核兵器を含むあらゆる兵器を使用する用意があると改めて表明した。