[4日 ロイター] - ロシアのメドベージェフ前大統領は、米国のウクライナへの長距離兵器供与はロシアからの報復攻撃をもたらすだけだと警告した。

米国防総省は3日、ウクライナに対する新たな21億7500万ドルの軍事支援に「GLSDB(地上発射型小口径爆弾)」と呼ばれる長射程のロケット弾が含まれると明らかにした。これまで供与した高機動ロケット砲システム「ハイマース」の約2倍の射程距離で、ロシアが2014年に「併合」したクリミアの一部も攻撃が可能になる。

メドベージェフ氏はロシア人記者の質問に文書で回答し、米国が兵器を追加供給すればウクライナ全土が燃え上がることになると警告した。

クリミア半島やロシアの深奥部が攻撃された場合どうなるかとの質問に対しては、われわれはいかなる制限も設けていないとし、状況に応じて軍事ドクトリンに書かれている核戦力を含め、あらゆる兵器を使うと述べた。