[フィラデルフィア 4日 ロイター] - 米民主党全国委員会(DNC)は4日、2024年大統領選の党候補者指名争いについてバイデン大統領が提案した新たな日程を承認した。黒人有権者の発言力が高まり、バイデン氏が指名を獲得しやすくなるとみられる。

DNCが承認した日程では、伝統的に指名争いの皮切りとなってきたアイオワ州党員集会に代わり、黒人有権者の割合が比較的高く20年大統領選でバイデン氏の選挙戦を後押ししたサウスカロライナ州予備選が初戦となる。その翌週にニューハンプシャー、ネバダ両州で実施し、ジョージア州、ミシガン州と続く。

DNCのハリソン委員長は「民主党は米国(の人口構成)のように見える。この提案もそうだ」と述べた。

開催順序が遅くなるアイオワ州とニューハンプシャー州の党幹部は反発し、独自の日程で予備選を行う考えを示した。日程変更には州政権を握る共和党の支持が必要だが、同党は反対している。

バイデン氏の提案には、発声による採決で圧倒的な支持が集まった。また、同氏が3日にフィラデルフィアで演説した際にも党員から「あと4年」と歓声が上がり、再選出馬を求める声が強いことをうかがわせた。