[ムンバイ 4日 ロイター] - インド証券取引委員会(SEBI)は4日声明を発表し、国内の金融市場は安定しており、透明性を維持しながら効率的に機能していると強調した。新興財閥アダニ・グループの株価大幅下落を受けて市場が混乱する中、投資家懸念の払拭に努めた。

アダニ・グループは米投資会社による不正会計疑惑の指摘を受けて株価が急落、時価総額の約半分となる1000億ドルを失った。

SEBIは「過去1週間にある事業コングロマリットの株価に異常な値動きが見られた」と指摘した。ただ、具体的な企業名は出さなかった。

さらに、特定銘柄に過度のボラティリティーがあった場合発動されるメカニズムが導入されていると説明。特定企業に関連する問題を調査し、対処する方針を示した。

これに先立ち、インド準備銀行(中央銀行)も声明を発表し、国内の銀行セクターは引き続き安定していると強調した。