[3日 ロイター] - ロシア財務省は3日、7日から3月6日にかけて1日当たり89億ルーブル(1億2660万ドル)相当の外貨を売却すると発表した。前月の水準から約3倍に拡大する。

ロシアは数カ月にわたる中断の後、1月に為替介入を再開し、「非友好的」な西側諸国の通貨ではなく人民元を売却した。制裁下にある経済の安定を確保するための政府の取り組みにおいて、人民元の重要性が高まっていることが浮き彫りとなった。

財務省は今後1カ月間で、通常の為替取引で総額1602億ルーブル(22億8000万ドル)を売却する予定。BCSエクスプレスのアナリストによると、これは過去3年で最も高い水準。ロイターのアナリスト調査では、797億5000万ルーブルと予想されていた。

財務省は1月13日─2月6日に、石油・天然ガス収入の減少を補うため、545億ルーブル相当の人民元を売却する計画だった。

さらに同省は、1月の石油・ガス部門の収入が想定より521億ルーブル(7億4100万ドル)少なかったと明らかにした。