[キーウ 7日 ロイター] - ウクライナの国家安全保障・国防会議のダニロフ書記は7日、全面侵攻開始から1年を控え予想されるロシア軍の攻勢について、北東部のハリコフ州と南部のザポロジエ州も標的に含まれる可能性があるとの見方を示した。

ダニロフ氏は首都キーウ(キエフ)でロイターのインタビューに応じ、「ハリコフ、もしくはザポロジエ方面に攻勢がかけられる」と予想。「どの程度成功するかは、われわれ次第だ」と述べた。

ゼレンスキー大統領を含むウクライナ政府高官はこれまで、ロシアが向こう数週間のうちに大規模な攻勢をかけると予想。ダニロフ氏もロシアは引き続きルガンスクとドネツク全域を制圧しようとしているとの見方を示している。

ダニロフ氏は、ロシアは全面侵攻開始から1年となる今月24日前後に明白な戦果を上げようとすると予想。「ロシアは国民に成果を示す必要があり、この日までに何か大きなことを成し遂げたいという願望がある」と述べた。