[31日 ロイター] - ロシアのラブロフ外相は31日、プーチン大統領に外交政策の指針である「外交ドクトリン」の改訂版を提出し、ロシアは「非友好的な国」からの「存続にかかわる脅威」に直面していると述べた。

外交ドクトリンはロシア外交官の事実上のハンドブックと見なされるもので、改定版は42ページで構成。プーチン大統領の発言にも反映されている通り、対立が深まっている西側諸国との関係を含むロシアの世界観の変化が示されている。

ラブロフ外相はテレビ中継されたロシアの安全保障会議の会合で、ロシアがウクライナで「特別軍事作戦」を開始したことで世界情勢に「革命的変化」がもたらされたとし、これをロシアの主要な外交政策文書に反映させる必要が出てきたと指摘。西側の敵は「あらゆる方法でロシアを弱体化させようとしている」とし、新たな外交ドクトリンは「ロシアに対する非友好的な行動に対し、対称的および非対称的な措置」を取る方法を説明していると述べた。

新たな外交ドクトリンは、米国が国際的な安定を脅かし「反ロシア路線」を推進していると指摘。同時に、ロシアは米国との「平和的共存」と「利害の均衡」を求めているとも表記。ロシアは米国との新戦略兵器削減条約(新START)の履行を停止したものの、米国との「戦略的安定性」の維持を求めるとした。