Francois Murphy

[ウィーン 26日 ロイター] - 国際原子力機関(IAEA)は26日の四半期報告書で、イランが60%に濃縮したウランを推定121.5キロ貯蔵し、原子爆弾3個分に相当する貯蔵量があった前回報告から6.8キロ減少したと指摘した。

核兵器級の約90%に近い60%の濃縮ウランについて高い生産ペースを維持したが、31.8キロ分の濃縮度を引き下げたという。引き下げた理由は明らかにしていない。

イランは昨年、高濃縮ウランの生産ペースを毎月3キロに落としており、外交筋は米国とイランによる秘密交渉が恐らく背景にあると指摘していた。交渉によりイランで拘束されていた米国人が解放された。

しかし、IAEAは昨年12月の報告書で11月時点で生産ペースが約9キロに再び高まったとしていた。

米国との秘密交渉は終了しており、パレスチナ自治区ガザでイスラエルとイスラム組織ハマスの激しい戦闘が続いているため、再開は難しいと外交関係者はみている。

報告書はまた、イランがIAEAの一部査察官の受け入れを拒否した問題について、撤回して有効な査察を可能にするよう訴えた。