Hyonhee Shin

[ソウル 19日 ロイター] - 韓国の韓悳洙首相は19日、研修医によるストなど医療界の反発による混乱収拾に向け、来年の医学部定員を大学独自の判断に委ねる方向で調整すると発表した。

韓国では先週実施された総選挙で与党が大敗。政府は医師不足などへの対策として2025年度から医学部の入学定員を従来の3000人から5000人に増やし、35年までに医師の数を1万人増やす計画を打ち出していた。

首相は国立大の学長の提案を18日に受け入れたと表明。来年の入試で増員人数を最大で半減させて大学側が柔軟に募集人数を決められるようにすると説明した。

32校の医学部は来年度の入学定員を最大50%引き下げることが認められるが、26年以降の定員増は予定通り実施される。

首相は「大胆な決断を下した。学長たちの勧告を受け入れることで医学生を守り、教育を正常化し、対立を解決する機会を作りたいと考えている」と述べた。