[ソウル 23日 ロイター] - 北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は23日、金正恩朝鮮労働党総書記が22日に核兵器による反撃を想定した訓練を指導し、敵に明確な警告を発したと報じた。

韓国軍によると、北朝鮮は22日、複数の短距離弾道ミサイルを東岸沖へ発射した。

KCNAによると、こうした訓練は初めてで「核トリガー」と呼ばれる全国的な核管理システムの試験の一環。多様な核能力を誇示し、米韓の軍事演習に抗議するものだとし、砲兵部隊が参加したという。

核危機警報が発令された場合に備えて、部隊を核反撃態勢に移行させたり、模擬核弾頭を搭載した大砲を発射したりする訓練を、金総書記が指導したという。

国営メディアは金氏が「世界最高」の戦術核攻撃兵器の準備態勢を高く評価し、訓練に満足の意を表したと伝えた。