[ドバイ 23日 ロイター] - イスラム組織ハマスの軍事部門「アル・カッサム旅団」のアブ・ウバイダ報道官は23日、あらゆる戦線で戦闘をエスカレートさせるよう呼びかけた。

パレスチナ自治区ガザでのイスラエルとハマスの戦争開始から200日という節目にアルジャジーラテレビで演説し、4月13日のイランによるイスラエルへの攻撃を称賛。無人機(ドローン)とミサイルによる直接的な攻撃は「新たなルールを設定し、重要な方程式を描き、敵とその背後にいる者たちを混乱させた」と述べた。

またヨルダン川西岸とヨルダンを「最も重要なアラブ戦線の一つ」とし、両地区での戦闘を拡大するよう要請。「われわれはヨルダン国民に対し、行動を強め、声を上げるよう呼びかける」とした。

さらにハマスは現在進行中の停戦交渉において、イスラエルが軍事攻撃を停止し、ガザから軍を撤退させ、避難民がガザ北部に戻ることが認められ、封鎖が解除されるという要求を堅持していると指摘。イスラエル側が人質交換協定の締結を遅らせており、停戦合意に向けた取り組みを妨害しようとしているとした。